Google Social Developers 忘年会 2011に参加してきました。
Google APIエキスパートの方がソーシャル関連の話をしてくれるということで行ってきました。
Google 東京オフィスにて開催されたのですが、気軽にお茶を買いに行けないぐらいセキュリティが厳重でしたw
会場には、約50名ぐらいの参加者が来ていました。女子率がかなり低く、ほとんどが男子でした。 電源コンセントが使えたのでノートPCをひろげている人も多く、そのほとんどがMacでした。iPadユーザーもちらほら見かけました。
というわけで、Googleソーシャルに興味を持っている開発者は、
Apple信者の男性
であることが実感できましたw
実際にどんな話があったのかまとめておきました。
Google+1ボタン&セマンティックWeb by OGP and HTML5
田中洋一郎さん(@yoichiro)
最近は、+1ボタンを設置しているサイトが増えてきた。 Webの標準の規格にしたがってソーシャルボタンが作られている。
+1はGoogle検索と連携している。 友達の名前が表示されるのでクリックにつながる。
Googleプロフィールの中に自分が+1した履歴が見える。 ブックマーク的にも使える。
+1ボタンの設置方法
Google + Platformのページ Plugins の中の Configuration Toolからボタン設置用のタグを取得する。 日本語だと、ここからタグが取得できる。
設置はタグを貼りつけるだけなので簡単。 共有すると、Webページの概要が表示される。
Webページの概要は、HTMLのテキストを抽出している。 しかし、重要でないテキストが抽出されてしまうので、よくない。
セマンティックWeb
見た目ではなく、どんな情報が入っているのか?意味の方が大事。
昔からセマンティックWebの考え方はあった。
今、一番大事な仕様
- HTML Flow elements
- Open Gpaph Protocol
- HTML Microdata
- Schema.org
HTML Flow elements
HTML4の場合は、h1からh6を使っていた HTML5では、section, nav, article, aside, header, footer のタグを使うようになる。
Open Gpaph Protocol
headタグの中にmetaタグを使って表現する。 og:の名前空間でメタ情報を記述する。
HTML Microdata と Schema.org
検索エンジンがサイトの構造を理解するために決められた仕様。 既存のHTMLの中にメタ情報を含めることができる。 itemrefを使うと別の要素を参照できる。
facebook, mixiはOpen Gpaph Protocolだけ Googleは、HTML Microdataを最初チェックして、なければOpen Gpaph Protocolを見にいく。
とりあえず今のところは、Open Gpaph Protocolに対応しておけばよい。
しかし、今後のGoogleのことも考えると、HTML Microdataも使って作る方がベスト。
ツール
検索エンジンがページをどのように認識しているかチェックできる。 意味づけをきっちしておくことがSEOにとっても有利に働くはず。
Chromeのエクステンションのチェックツールを使って正しいHTMLになっているか確認できる。
最近のトレンドをうまく取り込んでWebページに反映していくことが必要。
Google+ API の紹介
なかじまんさん(@nakajiman)
Google+ API - Google+ Platform — Google Developers
Google+ APIで何ができるのか?
普通すぎるAPI RESTful API + JSON data formats オープンなスタンダード仕様になっている。 認証については、API keyとOAuth2.0なので特別なものではない。
プロフィールの検索、取得 投稿の検索、取得、投稿コメントの取得 投稿に+1したユーザー、共有したユーザーを取得
GoogleGoogle+ APIを利用する準備
Google APIs Consoleでプロジェクトを作成し、Google+ APIを使う申請が必要。
APIは非常に簡単に使える。
まず見てみたい人は、Google APIs Explorerを使うとよい。 APIドキュメントの中に、Try It!があるのでそこで試すことができる。
Google+ APIの制限とこれから
データが取得しかできない。 取得できるデータは一般公開されているもののみ。
1ユーザーの1秒あたりのリクエスト数 1日あたりリクエスト数は1000クエリー 申請で変更可能。 Plus API quota requestのページから
- とにかくPOSTできるようにしてほしい。
- サークルのサポートも必要。
- Quotaの緩和は必要。
- 特定のパートナーはフルスペックでいろいろ使えるらしい。(HootSuiteや、involver、vitrueなど)
Hangouts API
伊藤千光さん(@webos_goodies)
Google+ Hangouts API - Google+ Platform — Google Developers
Hangoutとは
Google+ボイス、ビデオチャット機能 画面共有やGoogle Docsと統合 最大10人まで同時に参加できる。グループミーティングなどができる。 Hangouts On Airを使えばUstreamのように多人数で視聴できる
AKB48とHangoutでビデオチャットできるようになるのでは?
Hangouts APIとは
Hangout上で動作するアプリケーションを開発できる Google Gadgetと同じアーキテクチャーを使っている クロスドメインHTTPリクエスト可能 参加者情報の取得、AV機器の情報取得と制御、リアルタイムなステート共有(Google Waveと似た機能) 現在は開発者向けプレビューリリース状態
Hangouts APIの使い方
ガジェットXMLの作成して公開する APIs ConsoleでHangouts APIを有効化 ガジェットが使えるユーザーの登録が必要(プレビューリリース状態なので)
イベントドリブンで作る必要がある。 参加者が増えた時にイベントの通知をもらって処理を行う。
Hangouts APIの共有ステートを使ったゲームのデモ。 戦車ゲーム マイクの入力レベルの変化を検知して弾の発射。 面白いものが作れる。
まとめ
知っていることも多かったのですが、整理するという意味で体系的に話が聞けたのが良かったと思います。
忘年会ということで懇親会もあったのですが、こういう場に集まっている人は詳しい人も多いので、いろんな話が聞けて楽しくお酒が飲めました。
六本木ヒルズのクリスマスツリーのネオンで癒されながら帰りましたw
それでは、また!