Chrome Life

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「Chromeダイエット術」錆び付いたChromeを磨き上げる方法!プロファイル分割でメモリ消費が激減

「いや、もうChromeが重くてたまらん!」という状態になっていませんか?

筆者も最近、Chromeウェブアプリやエクステンションをいろいろ試しているせいか、Chromeがめちゃくちゃ遅くなってしまいました。

あの早かったChromeはどこにいったんだ。 戻って来い!俺のクローム~~~

と叫んでも仕方ありません。 そこで、今回は錆び付いたChromeを磨き上げ、軽快なChromeを取り戻すための「Chromeダイエット術」をご紹介したいと思います。

遅くなっている原因を探る

Chromeでは、ブラウザーに内蔵されているタスクマネージャーでどの拡張機能がメモリを消費しているか調べることができます。 調べてみると、まだ起動していないウェブアプリでもメモリを消費していることがわかりました。

ウェブアプリによっては、バックグラウンドで処理する常駐アプリとして動くものもあります。こういったアプリをインストールしているとChromeを起動した際にメモリ消費が発生してしまいます。

エクステンション(拡張機能)に関しては仕方ないのですが、ウェブアプリまでもメモリを消費するとつらいです。 筆者のノートPCはメモリ2G byteしかないので、Chromeを起動しただけですでにメモリを1G byteも消費してしまい、タブを開いていくと2G byteを超えてスワップ発生頻度が高くなり、とても遅くなってしまいます。

ブラウザの使用用途を考える

Chromeの使う頻度が増えてきたせいもあり、たくさんのウェブアプリをインストールしてしまっています。 しかし、全てが常に使うものばかりではありません。

筆者の場合、ブラウザを下記のような用途で使用しています。

  • 検索(通常使用)
  • 情報収集(RSSリーダー
  • 資料作成(ブログ原稿)
  • 管理業務(タスク)
  • ゲーム(暇つぶし)
  • アプリお試し

これらの用途別にウェブアプリやエクステンションを分類し、利用シーンに応じて必要なものだけが使えれば不要なメモリを消費することがなくります。

そんな時に使えるのが、Chromeプロファイルを分ける方法です。

Chromeのプロファイルを分ける

Chromeのプロファイルを分けることで、複数のChrome環境を1台で使うことができます。 例えば、検索用Chrome、情報収集用Chrome、資料作成用Chromeといった感じで、用途別にプロファイルを分けることによってそれぞれ独立したChromeの環境を作ることができます。

用途別にプロファイルのフォルダを用意します。 筆者の場合、マイドキュメントの下にChrome Profileフォルダを作成し、その中に用途別の空のフォルダを作成しています。

用途別にChromeのショットカットを作成する Chromeインストール時に作成されているプログラムメニュー内にあるショートカットをコピーし、ショートカット名を用途別にします。 右クリックからショートカットのプロパティを開き、リンク先を下記のように、–user-data-dirに先程作成したプロファイルフォルダをフルパスで指定します。

"{{Chromeインストールフォルダ}}\chrome.exe" --user-data-dir="{{用途別プロファイルフォルダ}}"

このショートカットからChromeを起動すると新しい環境でChromeが立ち上がります。 初回起動時に必要なファイルが、プロファイルフォルダ内に作成されます。

用途別に全てのショートカットを用意し、それぞれ利用シーンに応じて必要なウェブアプリとエクステンションをインストールしなおしてください。

もちろん別々のプロファイルに分けたChromeを同時に起動することもできます。

再インストールする際には、ツールメニューの拡張機能でインストールされているウェブアプリとエクステンションの一覧が表示されますので、アプリのリンクを開いてChromeウェブストアのインストールページを見つけることができます。

プロファイルを分けるとどのプロファイルで開かれているかパッと見て分からなくなってしまいますので、テーマを変えて判断できるようにしておきましょう。例えば、ゲーム用のChromeにはゲームっぽいテーマを入れておきます。

Chromeダイエット術まとめ

Chromeにたくさんのウェブアプリやエクステンションをインストールしてしまうとメモリを圧迫して重くなってしまいます。

Chromeのプロファイルを分割して、用途別にウェブアプリとエクステンションを仕分けしましょう。

そうすることで、無駄なウェブアプリとエクステンションが実行されないので軽快にChromeが動作します。

欲張ってあれもこれもと拡張機能をインストールしてしまうと結果的に作業効率が悪くなってしまいますので、今回のように拡張機能を整理して1つ1つのChromeをダイエットさせることで本来のChromeのスピードを取り戻すことができます。

筆者の場合、常用する検索用Chromeでは、初期起動時のメモリ使用量が1G byteから300M byteまでダイエットさせることができました。

簡単な手順ですので、是非Chromeのダイエットにチャレンジしてみてください!