Chorme Lifeというブログを運営していながらChromebookに関するレポートを今まで書きませんでした。
実は、筆者は2ヶ月ほど前にChromebookを入手していました。
友人の+Shinichi USHIJIMAさんがシカゴ出張の際に買ってきてくれたのです。(ありがとう!)
購入したのは、
Acer AC700 Chromebook (Wi-Fi) $349.99(28,209円) です。
この価格の割には、スペックもなかなかのものです。
- 11.6” HD Widescreen CineCrystal™ LED-backlit LCD: (1366 x 768) resolution, 16:9 aspect ratio
- Dual-core Intel® Processor
- 2GB DDR3 Memory
- Intel® Graphics Media Accelerator 3150
- 16GB Solid State Drive
- 1.3 Megapixel HD Webcam (1280 x 1024)
- High-Definition Audio Support
- Two Built-in Speakers
- 802.11a/b/g/n Wi-Fi CERTIFIED™
- 2- USB 2.0 Ports
- 1- HDMI™ Port
- Full-sized Chrome Keyboard with dedicated keys for the web
- Oversized, Multi-touch Touchpad
- Memory card slot for storing photos, music, and video
- 6 hours of continuous use
- 3.2 lbs (system unit only)
日本では手に入らないこともあって、興奮気味に開封の儀を行い、レポートにまとめようと考えていました。
しかし、今までその気持ちになれませんでした。
それは、
Chromebookに未来をそれほど感じられなかった
からです。
Chromebookの欠点
Chromebookは、GoogleのChrome OSを搭載し、8秒で起動、1日使える長時間バッテリーも備えたノートパソコンです。
セキュリティにも強く、データは全てクラウド上で管理されたものを利用するので、本体には大事なデータが残りません。
筆者は、この夢のようなマシンが手に入れば、仕事もChromebookだけでできるのでは?と思っていました。
しかし、現実はそこまで甘くありません。
Chrome OSと言ってもChromeブラウザがあるだけですので、ブラウザでできることは限られています。
最近ではブラウザを使う頻度は高くなってきましたが、やはり開発に関連する作業もあるのでブラウザ以外も利用します。
WordやExcelであればGoogleドキュメントでも大丈夫です。テキストエディタもSimplenoteで代用できるでしょう。
SDメモリカードスロットがついているので、デジカメの画像をPicasaにアップロードすることも可能です。
実際はそれだけじゃないんですよね。
DreameweaverやFireworks、Illustratorだって使います。ApacheやMySQLをローカルで起動してデバッグすることもあります。
こんなことをChromebookに期待するのは、そもそもおかしいのですが、それでも仕事で使うノートパソコンとしてできないことがあってはいけないのです。
筆者は、Chromebookにオールマイティーを望んではいません。逃げ道を用意してほしかったのです。
その逃げ道の一つが
です。
環境がChromebook上になくても他のホストコンピューターに接続できれば、あとはなんとかできます。
しかし、Chromebook上でまともにリモートデスクトップの接続ができるアプリケーションがなかったので、もったいないと思いつつも使わずに眠らせていました。
そんな筆者にもう1度、Chromebookの夢を見せてくれたのが、今回ご紹介するリモートデスクトップができるChromeアプリケーション「Chrome Remote Desktop BETA」です。
Chrome Remote Desktop BETA
「Chrome Remote Desktop BETA」をChromeにインストールしておくと、リモートデスクトップのホストやゲストになることができます。
素晴らしいのは
OSに依存しない
ということです。
MacやWindowsでもChromeのブラウザが動作する環境であれば、リモートデスクトップ接続ができるようになります。
まず、ホスト側の準備を行います。 筆者は、MacBook Airをホストコンピュータとして試してみました。
Chrome Remote Desktop BETAを起動して、「このパソコンを共有する」ボタンをクリックします。
ワンタイムな12桁のアクセスコードが発行されるので、これをメモします。
次に、ゲスト側から接続を行います。 筆者は、Chromebookをゲストコンピュータとして試してみました。
Chrome Remote Desktop BETAを起動して、先程メモしたアクセスコードを入力し、「接続」ボタンをクリックします。
たったこれだけで、ホストコンピュータに接続できました。すごい!!
ゲストコンピュータが接続してくると誰と共有されているかのダイアログがホスト側に表示されます。 不正なアクセスだった場合は、手動で切断することが可能です。
ブラウザ内に画面が収まらない場合は、スクロールして操作できます。
画面サイズ変更のアイコンをクリックすると、ブラウザのサイズにフィットさせることもできます。
日本語入力の切替がキーボードではできないのですが、マウス操作で切り替えれば日本語の入力も可能です。
驚くべきことにホストコンピュータで操作した画面は、ほぼリアルタイムに反映しています。 (同一ネットワーク内にあるからなのかもしれませんが)
リモートデスクトップで操作がもたつくとイライラしてしまうのですが、このChrome Remote Desktop BETAは優秀なので違和感がほとんどありませんでした。
Chromebookからリモート接続でFireworksもバッチリ操作できましたよ。
逆にChromebookをホストコンピュータとして試してみたのですが、これはダメでした。 Chromebookはリモートデスクトップのホストにはなれないようです。
Chromebookからのリモート接続デモ動画
写真だけだとリモート接続時のパフォーマンスが伝わらないので、ChromebookからMacにリモート接続した時のデモを動画でアップしておきます。 (音声が聞き取りにくくてすみませんw)
Chrome Remote Desktop BETA - Chromebook
リアルタイムにYoutubeの動画がゲスト側でも流れるのがすごいですね!
まとめ
「Chrome Remote Desktop BETA」は、Chromebookの可能性を大きく飛躍してくれたと思います。
しかし、まだBETAということなので高機能なリモートデスクトップではありません。
筆者としては、下記の機能を搭載してほしいです。 ・リモート接続時の解像度・色数の設定 ・アクセスコードではなくIDとパスワードによる接続 ・Chromeを起動しなくても接続できるようにしてほしい
とはいっても、ここまで実現してくれたChrome Remote Desktop BETAは素晴らしいと思います。
これで
Chrome OSの時代に一歩近づけたはず
今回は、Chromebookのリモートデスクトップ接続だけレポートしましたが、Chromebookに関する記事もこれから書いていこうという気になってきましたw
それでは、また!