Chromeの大きな欠点、それは「印刷プレビューができない!」ことでした。
筆者もChromeを使い始めた時に印刷プレビューができないので、印刷する時だけFirefoxを起動するといった面倒なことをしていました。
印刷プレビューができないだけなら、まだ我慢できたのですが、実際に印刷したときにページの端が切れたりレイアウトが崩れて出力されるなど、実用に耐えられないぐらいの印刷機能でした。
そんな状態だったので、印刷がまともにできないからChromeを避けていた人も多かったと思います。
それも今となっては過去の話です。 Chromeでは、常に機能改善がおこなれており、印刷機能に関しても進化しています。
そしてついに最新のChromeでは印刷プレビューを完全にサポートし、印刷の品質も改善されました。
そこで今回は、Chromeの印刷プレビューの性能を調査してみたので、ご紹介したいと思います。
Chromeの印刷プレビュー
Chromeでは、印刷プレビュー専用のメニューはありません。 メニューで「印刷」を選びます(ショートカットキーはCtrl+P)。
印刷プレビューが表示され、出力するプリンターと印刷オプションが指定できます。 印刷オプションでは、印刷するページ、コピー枚数、両面印刷、レイアウト、カラーの設定ができます。
印刷ボタンを押すと、印刷プレビューのイメージ通りでプリンターに出力されます。
印刷前にプレビューで確認できるので、印刷ミスを軽減できますね。
印刷機能の比較
Yahoo! JAPANのトップページをAdobe PDFでカラー出力した結果を比較してみたいと思います。 (残念ながら筆者はWindowsXPなのでIE9はインストールできないのでIE8で比較しています)
機能 | Chrome14 | Firefox5 | IE8 |
---|---|---|---|
背景色・背景画像 | × | ○ | ○ |
Flash埋め込み | × | × | ○ |
用紙にあわせて縮小 | × | ○ | ○ |
印刷倍率調整 | × | ○ | ○ |
印刷プレビュー速度 | 25秒 | 2秒 | 6秒 |
余白調整 | × | ○ | ○ |
ヘッダー・フッター設定 | × | ○ | ○ |
印刷品質 | △ | ○ | ◎ |
印刷結果の比較
Chrome14
Firefox5
IE8
まとめ
Chromeで印刷プレビューができるようになったのはうれしいのですが、プレビューにものすごく時間がかかってしまうのが難点です。 さらに、FirefoxやIEに比べると印刷の細かい調整ができないので、印刷機能に関してはまだまだ改善する必要があると思います。
FirefoxとIEは、印刷機能に差はあまり無いといった感じです。 ただし、IEに関してはFlashの埋め込みもそのまま出力できる。表示されているイメージと同じものが印刷できるといった点では、IEが印刷機能に関して一歩リードしているのではないかと思います。
ブラウザシェア予測でChromeが2012年12月にIEを抜いてシェアトップに?!で、Chromeのシェアに関して考察しましたが、IEを抜くには印刷機能の充実が必須ではないかと思います。
なんといっても、企業で利用しているブラウザの多くはIEであるのは確かです。 ペーパーレス化が進んでいるとはいえ、ビジネスシーンでホームページを印刷することはまだまだあります。
ビジネスパーソンを取り込むには、Chromeの印刷機能強化が重要なポイントだと思います。
【用紙ピッタリに印刷する方法】 ブラウザで印刷するには、この方法が一番です。まだ知らない人はチェックしておいてくださいね。 新入社員が知っておくべきホームページを崩さず綺麗に印刷する裏ワザ
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